令和7年度病害虫発生速報第3号(おうとう 灰星病)
灰星病の幼果腐れが広く確認されています!
発病果の摘み取りと防除を徹底してください!
発生概況及び今後の予報
- 灰星病の幼果腐れの初確認日は5月9日(平年:5月21日)と早い。
- 5月14日の特別巡回調査では、灰星病による幼果腐れが15地点中3地点(確認地点率:20.0%、前年:0%、平年:5.5%)で確認された。
- 開花期からこれまでの降雨日数は平年よりやや多く推移しており、灰星病の多発が懸念される。
- 向こう1か月の天候は、気温が高く、降水量は多いと予報されている。
防除対策
- 雨よけビニール被覆作業においては、天候予報を確認しながら遅れないよう適期に作業を実施する。なお、作業の際は安全対策に留意する。
- 幼果腐れは熟果への伝染源となるので、園内をよく見回り、早期発見に努める。
- 幼果腐れの発生が見られる園では、発病果は見つけ次第摘み取り、適切に処分し、直ちに薬剤散布を実施する。
- 幼果腐れの発生が見られない園でも、薬剤散布に当たっては10日を目安に散布間隔があかないよう注意し、果実に十分付着するようていねいに散布する。
- 薬剤散布予定日に降雨が予想されるときは、計画を前倒しして降雨前に散布する。なお、薬剤散布を前倒しした場合は、特に散布間隔に注意し追加防除を実施する。
- 薬剤によって果実が汚れることがあるため、薬剤の選定や使用時期に注意する。なお、収穫前日数と使用回数は品種毎に遵守する。
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発生速報第3号(おうとう 灰星病)(PDF:305KB)