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農業一口メモ

2025年7月4日 「つや姫」の生育診断に基づく穂肥の実施

今日は、水稲「つや姫」の、生育診断と穂肥の実施についてのポイントを紹介します。
まず、適正な籾数(もみすう)となるよう生育を制御することが大切です。このため、籾数の目安を、1㎡当たり31,000粒程度とし、7月10日頃の生育診断で、生育量に応じた穂肥を実施しましょう。
1㎡当たりの茎の数が600本以下で、葉緑素計で測定した葉色が39未満の場合の穂肥の量の目安は、基本どおりに出穂30日~25日前に10a当たり窒素成分で1.5kg施用します。同様に茎の数が600~650本とやや過剰な場合や、葉色が39~41とやや濃い場合は、減肥して、窒素成分で1kgを施用します。茎数が650本以上、または葉色が41を超えているような過剰な生育の場合は、出穂25日前までに適正葉色の36~37に低下したことを確認して、窒素成分で1kgを施用します。もし、葉色が低下しない場合は穂肥を控えます。
最高な品質でおいしい「つや姫」を生産するために、しっかり生育診断を行い、適期に適正な穂肥を行うことがとても重要です。

2025年7月3日 東北農林専門職大学オープンキャンパスのお知らせ

東北農林専門職大学は、優れた技術力と経営力、国際競争力を身につけ、農業・森林業のリーダーとなる人材を育成する、山形県立の専門職大学です。農林業経営学部の中に農業経営学科と森林業経営学科の二つの学科があります。
令和7年度、東北農林専門職大学では、オープンキャンパスを3回開催します。日程は、7月13日(日)、7月27日(日)、8月3日(土)です。オープンキャンパスでは、大学の教育内容の説明や校舎・施設など学修環境の紹介、個別相談、実習体験、模擬講義を行います。実習体験は五つのコースを用意しており、米やくだものの品質・食味調査、キクの挿し芽体験、牛の健康観察、名前入り木製ストラップの作成から選べます。また、ランチは学生食堂を利用いただけます。参加ご希望の方は、東北農林専門職大学のホームページからお申込みください。高校生や保護者の皆様、先生方など、多くの方のお越しをお待ちしています。

2025年7月2日 大豆の中耕培土

大豆の中耕培土は、除草と倒伏防止の効果があり、大豆の安定生産には欠かせない作業です。また、中耕培土を行うことで、土壌に酸素が供給され、根の発育が良くなって根粒菌の活性が高まります。その結果、根粒菌を介した大豆への窒素供給量が多くなり、生育が見違えるほど良くなります。
 さらに、中耕培土でできた溝は、排水溝として排水対策に大きな効果を発揮します。作業の際は、培土の効果を高めるため、出来るだけかぶもと株元まで土を寄せることが重要です。 
また、コンバイン収穫時に土の掻き込みによる汚損粒の発生を防ぐため、培土の高さは、15cm程度までとします。なお、大豆の本葉の枚数が6枚か7枚になった時期に、尿素を成分とする緩効性肥料を、10a当たり窒素成分で7~8kg施用してから中耕培土を行うことで、収量が増加します。
 良質な大豆を生産するため、天気の良い日に、遅れずにしっかり中耕培土作業を行いましょう。

2025年7月1日 山形農林大学校「オープンキャンパス」開催のお知らせ

山形農林大学校では、入校を希望する高校生やその保護者、高校の先生などを対象とした「オープンキャンパス」を開催します。
「オープンキャンパス」では、在校生との体験実習、学校施設の見学、教育内容や募集要項の説明等を行い、農林大学校への理解を深めていただきます。
体験実習では、稲作・果樹・野菜・花き・畜産・農産加工・林業のうち、二つの実習を体験することができます。内容は、農作物の栽培管理や収穫作業、花束づくり、牛の世話、加工施設の見学、高性能林業機械の実演などを予定しています。
また、施設見学では、新校舎や学生寮の見学の他、学生寮での食事も体験していただきます。
開催は、一回目が7月12日(土)、二回目が7月26日(土)、三回目が8月17日(日)です。
「オープンキャンパス」の詳しい内容をお知りになりたい方は、農林大学校のホームページをご覧いただくか、電話0233-22-1528、教務学生担当まで、お問い合わせください。

2025年6月30日 農作業中の熱中症予防

 日中の気温が高くなり、熱中症の発生が増えてくる時期になりました。熱中症予防は、日中の気温が高い時間帯を避けて農作業することが基本となりますが、この他の対策を3つ紹介します。
 1つ目は、作業中の水分補給を欠かさず、こまめに休憩することです。のどが渇いていなくても、20分おきに毎回コップ1~2杯以上を目安に水分補給するとともに、塩分補給も時々行います。 
 2つ目は、熱中症予防グッズを活用することです。屋外では汗が素早く乾く素材の衣服と帽子を着用し、ファン付きウェアや首などを冷やす冷却グッズも利用しましょう。屋内ではエアコンや扇風機を活用しましょう。
 3つ目は、高温多湿の環境を避けることです。温度計や湿度計で作業環境を目で確認するとともに、日よけを設けるなど、できるだけ日陰で風通しを良くして作業しましょう。
 熱中症は、つらい暑さを感じなくても、知らず知らずのうちに症状が出る場合があります。なるべく2人以上で作業し、時間を決めて声をかけあったり、異常がないか確認しあうようにしましょう。
暑さによる疲労や集中力低下に留意し、安全第一を心がけて農作業事故を防ぎましょう。