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農業一口メモ

2024年9月18日 秋のねぎの病害虫対策

 県内では、これから11月にかけて本格的な「ねぎ」の収穫時期を迎えます。今後、注意が必要な病害虫を、予め確認しておきましょう。
 ネギアザミウマは、葉の表面を舐めるように食害するため、白いかすり状の被害になります。ネギハモグリバエやネギコガは、幼虫が葉の内部を食べながら移動するため、被害のあった葉には白い線状の痕や、白く太い筋が見られます。また、今年は、シロイチモジヨトウの発生が多くなっています。シロイチモジヨトウは、ふ化直後の幼虫が集団で加害します。圃場をよく観察し、虫の寄生や被害葉を早期に発見して、発生初期に薬剤防除を行います。
 9月は秋雨前線や台風等の影響で降雨が多くなることから、黒斑病、葉枯病等の病気が発生しやすくなるため注意が必要です。圃場をよく観察し、病気の発生前からの予防防除を徹底しましょう。薬剤防除をする場合は天気予報に留意し、降雨前の防除を心がけましょう。なお、ねぎは、薬液が付着しにくい作物です。薬剤防除の際には、展着剤を加用し、薬液の付着性を高めて散布しましょう。

2024年9月17日 コンバインの安全対策

 昨年一年間の県内の農作業事故のうち、約半数が農業機械の使用中に発生しています。
 現在、稲刈りが最盛期となっています。この時期は、大型の機械を使用することが多く、重大事故が毎年多く発生しています。コンバイン使用中の事故を防止するために、特に、次の3点を守って作業しましょう。
 1つ目は作業前に、急傾斜や障害物等の危険箇所を確認して、安全に作業できるよう対策し、無理な作業はしないことです。
 2つめは、作業を中断して点検等をする時は、必ずエンジンを停止することです。
 3つめは、機械をバックさせる際は、視界が不良であるため、周りの人に声掛けをしてから動かすなど、特に注意して運転することです。
 秋は日暮れが早くなり、気持ちに焦りが出る時期でもあります。「もうちょっと」という無理が事故につながります。焦らず、余裕のある作業計画をたて、事故の無い実りの秋を迎えましょう。

2024年9月16日 無理のない安全な作業を心がけましょう

 秋の農作業が本格化する時期になりました。安全で効率的に作業を進めるには事前の準備が大切です。
 「仕事は段取り八分」と言われます。あらかじめ作業内容を決め、農業機械や器具は、作業前に点検しておくことが重要です。また、危険な作業や工程を洗い出しておき、作業内容に応じてヘルメットやゴーグル等の安全装備を整えましょう。更に、圃場に障害物等がないか、滑りやすい場所はないか等、危険箇所の把握も併せて行いましょう。
 これまでの猛暑による疲れが出てくる時期でもあります。農作業事故を防ぐためには、常日頃から、疲れを溜めないよう十分な休憩を取ることも重要です。長時間の連続作業は集中力が低下して、能率が下がるだけでなく、重大な事故に繋がる恐れがあります。無理をせず、1時間ごとに10分を目安に休憩を取るのが、能率の良い働き方です。
 夕暮れも早くなる時期であり、「暗くなってきたけど、もう少しだけ」という無理や焦りも事故につながります。無理のない作業計画を立てて、気持ちに余裕を持ち、安全に農作業を行いましょう。

2024年9月13日 東北農林専門職大学の令和7年度学生募集

 今日は、今年4月に開学した東北農林専門職大学の令和7年度入学生募集について紹介します。
 本学では、将来の山形、東北、日本をけん引する農林業経営者等を養成することを目的に、農林業の生産や経営等に係る知識と、理論に裏付けられた技術、地域活性化に向けた課題解決の実践的手法、関連分野の知識などを学びます。
 募集する学科は2つあります。1つ目は、スマート農業等の最新の技術や、輸出などのグローバル化にも対応した農業経営者の育成を目指す農業経営学科です。もう1つは、自然環境や豊かな生態系など、森林の恵みを活用した多様なビジネス展開を目指す森林業経営者を育成する森林業経営学科です。
 募集人数は農業経営学科が32名、森林業経営学科が8名の合計40名です。募集日程や選抜方法等の入試に関する詳しい情報は、東北農林専門職大学ホームページ「入試情報」をご覧ください。ご不明な点は、東北農林専門職大学教務学生課、電話0233 - 25 - 8302にお問い合わせ願います。

2024年9月12日 えだまめ「秘伝」の収穫

 えだまめの主力品種「秘伝」は、西村山地域や置賜地域を中心に栽培されており、乾燥子実が緑色になる青大豆系の品種です。えだまめとしての収穫期は、9月中旬から10月上旬になります。
 「秘伝」は、食味が優れ、大粒で外観が良いことから、卸売市場において知名度が高く、消費者からの評価も高い品種です。
 収穫は、莢の厚さが8㎜程度に肥大した時期に始めます。莢の肥大状況をよく観察し、適期に収穫できるよう計画的に作業を進めましょう。
 収穫始めの9月中旬は、まだ日中の気温が高いため、収穫後の子実の呼吸量が多く、すぐに鮮度が低下します。そのため、鮮度保持に留意した収穫・調整作業が重要になります。収穫は気温の低い時間帯に行い、風通しの良い涼しい場所で、速やかに脱莢を実施し、冷水で洗浄してから、直ちに予冷を行うようにしましょう。