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農作物の種類によっては、暖房機の使用を終える時期を迎えます。今日は、暖房機の点検と掃除のポイントをご紹介します。
1つ目は、燃焼部分の掃除です。バーナノズルの周辺にこれまでの燃焼でついたススなどの汚れを付けたままにしておくと、燃料と空気が正常に混合しないため、完全燃焼の妨げとなります。洗油などを使って、汚れを落としましょう。また、掃除と同時に点検を行い、摩耗が進んでいる場合は、交換しましょう。
2つ目は、燃焼室の掃除です。ススなどの汚れが付いたままでは、缶体への熱交換が妨げられ、暖房効率の低下を招きます。燃焼室内の汚れを落として、かき出しましょう。
3つめは、パッキンなどの消耗品の点検です。劣化が見られ、漏れが心配される場合は、新品に交換しましょう。
次の暖房シーズンまで汚れが付いたまま放置すると、腐食が進み、暖房機の寿命が短くなる恐れがあります。暖房終了のタイミングに点検と掃除を行うことが、暖房機を長持ちさせ、省エネにもつながります。
春は、摘芽や休眠期防除、苗木の植付けなど、様々な仕事があり忙しい時期です。生育に合わせた作業ができるように計画的に進めましょう。
果樹は、春に芽が動き出すと、低温に対する耐性が弱くなります。さくらんぼでは発芽10日後頃から危険な生育ステージとなることから、凍霜害対策を実施します。
凍霜害対策には、「燃焼法」や「散水氷結法」、「防霜ファン」などがあります。「散水設備」や「防霜ファン」等の設備は、試運転を行っておきましょう。また、県が作成した「果樹凍霜害対策マニュアル」を参考にして、しっかりと効果が得られるように対策を実施しましょう。
今年も生育が早まっています。まだ、対策の準備をしていない人は急いで準備しましょう。
春の農作業が始まる時期となりました。毎年春の農繁期に、農業機械を使用した作業中の重大事故や死亡事故が多く発生しています。作業開始前には安全確認を徹底する等、農作業の事故防止に努めましょう。
はじめに、作業は適切な装備と服装で、機械の取扱方法を守って行いましょう。整備・点検、ちょっとした確認時のエンジン停止やトラクターで路上を走行する際のブレーキペダルの連結など、基本的な注意点を確認し、事故を未然に防ぐ事が大切です。
次に、トラクターの転落や転倒による事故を防ぐため、圃場に出入りする時は、路肩の具合や傾斜、段差等を事前に確認し、慎重に運転します。後ろ向きの作業は特に気をつけましょう。また、万が一の転落に備え、トラクターには、安全フレームなどの装備を正しく装着し、ヘルメットの着用やシートベルトをしっかりと締めましょう。いざというときに、日頃からの心がけがあなたの命を守ります。
体調管理も含めて一人一人が油断せず作業の安全を心がけ、農作業事故を防止しましょう。
啓翁桜は、例年「染井吉野」よりも、少し早く開花します。啓翁桜の重要病害である幼果菌核病の防除適期は、開花始めから満開ごろまでです。適期に防除できるよう、生育や開花状況をよく観察し、遅れることのないように防除の準備を進めましょう。また、雨が降って防除できないこともありますので、ゆとりを持って日程を確保しましょう。
幼果菌核病を発病した葉や実は、多くが秋までに落下し、付着している病原菌は地上で越冬します。越冬した菌は、春にお椀状のキノコとなり、この中に作られた胞子が空中に飛散することで、幼果菌核病に感染すると言われています。そのため、耕種的防除として、地表面を耕耘する方法があります。この方法は、前年に発病して、地上に落下した葉や実をすき込むことができ、地表面の乾燥を促すことができるため、効果的です。
薬剤防除と耕種的防除を組み合わせて、対策を徹底しましょう。
農産加工事業者の皆さん、食品表示は正しく行っていますか?食品の表示は、消費者が食品を選ぶ際の大切な情報源です。食品表示法で定められた表示基準を遵守して正しく記載しましょう。
ラベルの表示間違いによる食品の自主回収事例で特に多いのは、賞味期限などの日付間違いや、アレルギー症状を引き起こす原因物質「アレルゲン」の記載漏れです。とりわけ、食物アレルギーは、重篤な症状の場合は生命に関わるため、万全の注意を払う必要があります。表示が義務づけられているのは、えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生の7品目です。原材料はもちろんのこと、醤油の小麦など、調味料や食品添加物の原材料にアレルゲンが含まれることもあります。使用する原材料の商品規格書を取り寄せるなどしてしっかり確認し、アレルゲンの記載漏れがないようにしましょう。
表示ラベルの記載に誤りがないか、製造者はもちろんのこと、直売所など販売先での最終チェックも重要です。県のホームページに「直売所のための食品表示ハンドブック」が掲載されていますので、参考にしながら、再度確認を行いましょう。