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掲載日: 2025年7月10日

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高温続く!「間断かん水」「飽水管理」で根の活力を維持!斑点米カメムシ類の発生量多い!草刈りの徹底で密度低減!

米づくり技術情報No.14(PDF:1,041KB)

生育概況

7月10日現在の平坦部「はえぬき」の生育は、平年と比べて草丈は長く、茎数は少なく、葉数はやや多く、葉色はやや淡くなっています。県の試験研究機関の調査圃場の出穂期は、「はえぬき」「雪若丸」「つや姫」のいずれも、平年より早まる予想です。

当面の技術対策

6月中旬からかなりの高温で推移していますが、7月10日発表の1か月予報(7月12日~8月11日)によると、今後も、平年に比べて高温で推移する見込みです。水管理を徹底して、イネの根をしっかり張らせましょう。

中干し後の「水のためっぱなし」は厳禁!

中干し終了後は、間断かん水もしくは飽水管理を行いましょう。間断かん水を行うことで土壌を酸化的に維持し、根の活力を維持することができます。

ケイ酸施用はいいことづくめ!

ケイ酸は、光合成促進や根の伸長促進、窒素吸収量を増加させる等の効果があるため、高温の影響を軽減することが期待できます。水口施用の資材等を積極的に活用して、暑さに負けない体づくりを進めましょう。

斑点米カメムシ類の発生量は多い! ~畦畔、法面、農道の除草を徹底~

斑点米カメムシ類の発生量は平年に比べて多く、7月2日付けで注意報が発表されています。畦畔、法面、農道、休耕田等で雑草が繁茂しているところでは、出穂2週間前頃までに地域全体で草刈り等の除草対策を徹底し、今後の斑点米カメムシ類の増殖を抑制しましょう。また、主要な斑点米カメムシ類である「アカスジカスミカメ」はノビエやホタルイ等に産卵して増殖するので、本田の残草対策も万全に行います。

葉いもちの発生が確認されています ~早期発見・早期防除~

7月8、9日の病害虫防除所の調査では、複数の圃場で葉いもちの発生が確認されています。圃場をよく見回り、早期発見、早期防除を徹底しましょう。

つや姫の生育と技術対策

7月10日現在の「つや姫」の生育は、平年と比較して、草丈は長く、茎数は少なく、葉数はやや多く、葉色は淡くなっています。出穂期は8月6日頃の予想で、既に穂肥施用の適期となっています。直ちに生育診断を行って、しっかり穂肥を施用しましょう。

お問い合わせ

県産米戦略推進課  

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