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掲載日: 2025年6月30日

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7月は高温が続く予報!出穂は早まる予想!
作溝・中干し、遅れず穂肥で高温に強いイネづくりを!

米づくり技術情報No.12(PDF:971KB)

今後の気象

6月27日に気象庁が発表した「全般気象情報」によると、「気温の高い状態は、今後も更に1か月程度は続く見込み」となっています。

生育概況

6月30日現在の平坦部「はえぬき」の生育は、平年と比べて草丈は長く、茎数は少なく、葉数、葉色は並みとなっています。25日の調査から茎数の増加が鈍化しており、ほとんどの圃場が最高分げつ期前後になったとみられます。県の試験研究機関における出穂予想は「はえぬき」「雪若丸」の順に、鶴岡市で7月28日、7月29日、山形市で8月1日、7月31日となり、平年より1~3日早まる予想です。

当面の技術対策

7、8月は平年と比べて高温となる予報です。イネの葉色を維持する肥培管理と、イネの根をしっかり張らせる水管理を徹底する必要があります。

直ちに中干しに入りましょう ~ただし、生育量が少ない圃場は弱めに!~

有効茎数(「はえぬき」:内陸 480本/㎡、庄内 540本/㎡)が確保されていない圃場でも、直ちに作溝・中干しを行いましょう。今後の高温に備えて、今のうちに根の健全化を図ることが大事です。ただし、地力が低い圃場や生育量が少ない圃場では弱めの中干しとします。その場合は、小ヒビが入ったらすぐに作溝に水が回る程度に入水します。

作溝は、今できる高温対策です!

作溝を行うことで、効率よく圃場全体に水を行き渡らせることができるようになるため、中干し以降の水管理が容易になります。作溝は、通常3~5mごとに1本通しますが、難しい場合は、圃場の外周だけでも実施しましょう。

遅れずに生育診断を行って適期に穂肥を実施!

「はえぬき」は、生育診断を遅れずに行い、出穂25日前に窒素成分で2.0kg/10aを上限に穂肥を実施します。今後も高温が続く予報であるため、全量基肥栽培においても、出穂25日前頃に極端に葉色が低下している場合は、生育診断に基づいた穂肥を行いましょう。

中干し後の「水のためっぱなし」は厳禁!

中干し終了後は、間断かん水もしくは飽水管理を行いましょう。間断かん水を行うことで土壌を酸化的に維持し、根の活力を維持することができます。

つや姫の生育と技術対策

6月30日現在の「つや姫」の生育は、平年と比較して、草丈は長く、茎数は少なく、葉色はやや淡く、葉数はやや多くなっています。
すでに生育診断の時期である10葉期に達している圃場や、葉色が低下し始めている圃場が見られます。遅れずに生育診断を行って、しっかり穂肥を行いましょう。
 

お問い合わせ

県産米戦略推進課  

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