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「啓翁桜」は、年末から正月にかけて高い需要があります。この時期に「啓翁桜」を咲かせるためには、11月末頃までに、花芽が気温8℃以下で500時間遭遇したことを確認してから休眠打破処理をする必要があります。しかし、気象庁の季節予報によると、今年の11月は、気温が高くなる予想のため、平地では低温不足の懸念があります。そこで、切り枝を大型冷蔵庫に入れたり、山あげをするなど、低温処理の実施を検討しましょう。
冷蔵庫で低温処理をする際に大事な点は、切り枝を乾燥させないことです。圃場では長めに枝を収穫し、冷蔵中は、切り枝を水が入ったバケツに入れた上で、風が直接当たらないようにします。特に、落葉前の切り枝は乾燥しやすいため注意が必要です。果実を保管していた冷蔵庫を利用する場合は、エチレンが残っている可能性があるため、事前に扉を開放し、大型扇風機等で風を送り、空気を入れ替えましょう。
山上げによる低温処理の場合でも、切り枝を乾燥させないことが大事です。冷蔵庫利用の注意点に加え、直射日光が当たらない建物の北側等に置くようにします。
現在、低温遭遇時間がゼロの地域でも、11月9日から連続して8℃以下で処理すると、今月末までに500時間に達します。気候変動に対応した取り組みを行って、需要の高い年末出荷をしましょう。