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今日は、環境負荷が小さい防除資材であるフェロモン剤について紹介します。
フェロモンとは、生物が放出する化学物質で、昆虫では、交尾行動に関係する性フェロモンや、集合行動に関係する集合フェロモンなどが知られています。
農業分野では、雌が雄を誘引する性フェロモンの成分を化学的に合成した資材が販売されており、主に「害虫防除用の交信かく乱剤」として利用されています。
交信かく乱剤は、雌が出す性フェロモンと同じ成分を畑に充満させ、雄が雌を探せなくすることで交尾する雌を減らします。その結果、産卵数が減少し、次世代の害虫の発生を抑制できます。県内では主にモモやナシ等の果樹園でシンクイムシ類やコスカシバの防除に利用されています。
また、野菜や花などの圃場や施設向けの交信かく乱剤も開発され、コナガやオオタバコガなどのチョウ目害虫の防除に利用されています。
これらの交信かく乱剤は、農薬取締法に基づく農薬として登録されていますので、使用基準を守って適切に使用して下さい。詳しくは、病害虫防除所または最寄りの農業技術普及課にお問い合わせ下さい。