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近年は、極端な高温や大雨などの気象災害や病害虫の増加によって、果樹の作柄に影響を及ぼす年が多くなっています。気候変動の影響を最小限に抑え、高品質な果実を安定してつくるためには、剪定をしっかり行って日当たりが良く、農薬の散布ムラが少なく、作業しやすい樹をつくることが重要です。
そのため、樹間が混み合っている園地では、始めに、間伐や縮伐を行います。次に、重なっている大枝の間引きや高所の枝の切り下げを行い、高い部分をコンパクトにして、日当たりが良く、農薬がかかりやすい樹形を目指しましょう。
さらに、樹勢に応じて、側枝の整理を行います。樹勢が強い樹では、花芽の少ない強い側枝を、弱い樹では伸びの弱い下がり枝などをせん除します。
また、昨年夏の高温少雨の影響で、花芽の数が例年よりも少ない園地がみられます。そのため、園地の樹の状態をよく確認し、花芽が少ない場合には側枝をやや多めに残すなどして対応しましょう。
剪定は、高所での作業が多くなります。雪上で脚立を使用する場合は、よく踏み込んで足場を安定させるなどし、転落事故には十分注意して、焦らずじっくりと進めましょう。