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県内では、水田転作の基幹作物として、大豆やそばが多く作付けされています。しかし、全国に比べて、収量や品質の年次変動が大きく、実需者からは、高品質な大豆やそばを毎年安定的に供給してほしいと強く要望されています。来年の作付けに備え、基本技術をもう一度確認しましょう。
雨が降ると滞水しやすく、出芽不良になる圃場では、播種前にサブソイラー施工などによる補助暗きょや、溝掘機による明きょの施工で排水対策を徹底することが重要です。出芽、苗立ちがそろって、初期の生育が改善します。
また、安定生産の土台となるのが土づくりです。特に大豆栽培では、土壌のpHを適正にすることが重要ですが、石灰の施用を省略したことでpHの低下した圃場が、多く見られています。圃場のpHを確認し、6より低い場合は石灰を施用して、6~6.5になるよう矯正しましょう。また、有機物の施用、深耕や田畑輪換なども有効です。是非、来年の計画に組み入れましょう。
これらの取組みを確実に行い、実需者のニーズを満たす高品質な大豆、そばの安定生産を図りましょう。