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今年は1月からの大雪の影響で、枝折れなどが多くみられ、中山間部を中心に大きな被害となりました。初冬の雪は湿って重く、枝折れや棚の倒壊などの被害が生じやすくなります。雪害を防止するため、本格的な積雪の前に、対策を万全に実施しましょう。
りんごなどの立ち木栽培では、枝折れを防ぐため、大枝に支柱を設置します。支柱はまっすぐに立て、枝がはずれないように結束します。さらに、突然の大雪に対応するため、パイプを交差させて、主枝などの枝受けにすると、より強度が増して、効果的です。また、枝に積もる雪を少なくするため、混みあっている部分の枝を間引く粗剪定も行います。
幼木は、支柱を立て、幹をしっかり固定するとともに、雪で裂けないように横枝もまとめて結束しましょう。
棚栽培のぶどうでは積雪前に剪定を終了します。ぶどう以外でも、枝が裂けないよう、粗剪定を行ない、主枝に支柱を立てましょう。
さくらんぼ等の雨よけ施設では、雨樋に積もった雪が被害の原因になるため、雨樋の下に補助支柱を追加します。雪が多い地域では、防鳥ネットは外すか、コンパクトにまとめて、雪がなるべく積もらないようにしましょう。