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近年、極端な天候となる年が多く、それに伴ってイネの生育も年次変動の幅が大きくなっています。特に今年は、7月以降の高温により出穂期や成熟期が大幅に早まりました。
このような中、高品質米の安定生産には何か必要か、今年を振り返って、反省点を整理しましょう。
まず、想定した収量・品質が得られたか確認し、品種構成の見直しや規模拡大に伴う機械や装備の導入等を検討します。田植え機やコンバイン等の作業機や乾燥調製施設が効率的に稼働し、適期適作業が実施可能な来年の作付計画を立てましょう。
また、水田ごとの稲の生育、収量や品質、食味等のデータを振り返り、個別の技術について確認しましょう。土づくり、育苗、移植、水管理は適切に行うことができたか、施肥は適量であったか、適期に収穫できたか、整理しましょう。異常気象に対応できるように、反省点は改善策を講じて、来年の準備を進めましょう。また、各地域で開催される栽培研修会に積極的に参加する等、栽培に関する情報を収集して、知識や技術を高めましょう。
そして、来年も、適正な管理に努め、最高品質の米を全国の消費者に届けましょう。