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今日は、梅雨から初夏にかけての、飼料作物栽培管理における留意点を説明します。
初めに、牧草の収穫作業についてです。春に行う牧草の収穫に続き、この時期は二番草の収穫を行います。二番草は草丈60~80cmを目安に収穫しますが、夏季の高温・干ばつは夏枯れを助長するため、草丈が短くても、やや早めに刈り取るよう心がけましょう。また、収穫の際は刈取高を高くして、貯蔵養分の消耗を軽減し、草勢の維持に努めましょう。
次に、飼料用トウモロコシの管理です。長雨、豪雨などにより圃場内に水が溜まり続けると、湿害が発生する恐れがあります。湿害を受けた場合は、圃場表面に停滞した水を排水した後、できるだけ早く窒素成分で10aあたり5kg程度を施用すると生育の回復に効果があります。
最後に、ホールクロップサイレージ用稲の管理です。収穫時期に圃場が柔らかいと機械の作業性が悪くなるほか、泥の混入により、サイレージの品質が低下する恐れもあります。収穫時期に応じて早めに落水管理を行い、地耐力を高めておきましょう。