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イネの穂を吸汁するカメムシ類は、斑点米の原因となり、米の品質を低下させる害虫です。本県では、アカスジカスミカメとアカヒゲホソミドリカスミカメの2種が主な加害種です。昨年は、6月からの高温でカメムシ類の発生が多くなり、7月に2回、注意報を発表しました。今年はカメムシ類による被害を出さないように、今の時期から対策を徹底しましょう。
イネのカメムシ類は、水田周辺の雑草地で増殖し、イネの穂が出る頃に水田に侵入して籾を加害します。水田内にカメムシ類の餌となるヒエやホタルイ等の雑草が生えている場合は、早くから水田内に侵入して増殖するので注意が必要です。被害を防止するためには、出穂期以降の水田の薬剤防除だけでは不十分なので、日頃からの雑草管理を徹底しましょう。水田内の除草はもちろん、畦畔の草刈り、休耕田の耕耘等の雑草対策を徹底し、カメムシの発生密度の低減に努めましょう。
雑草管理は、地域や集落ぐるみの広い範囲で一斉に行うと、より効果が高まります。一斉草刈期間を設定するなど、地域全体で雑草対策に取り組み、カメムシ被害を防ぎましょう。