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今年も、高温や大雨といった異常気象が起こり、病害虫の防除が難しい年となりました。冬のこの時期は、来年の防除計画を考える良い機会となります。来年の防除をより効果的に実施するため、今年の病害虫の発生状況を振り返ってみましょう。
県内の果樹産地では、おうとうの褐色せん孔病やりんご、西洋なしの輪紋病の発生が目立つ園地がありました。今年発生が見られたところでは、休眠期から適切に防除したか、重点防除時期の防除は、薬剤の散布間隔が開きすぎていなかったか、散布薬量は十分であったか、降雨前に予防的に薬剤散布ができたか、枝葉が混み過ぎていたり防除機械が通れない場所があったりして薬剤の散布ムラがなかったか、などを点検して対策を検討しましょう。
また、水稲では、斑点米カメムシ類の発生が多くなり、注意報が2回発表されました。追加の防除や除草対策等が必要な場合に、地域で一斉に、遅れずに対応できるような体制を日頃から整えておきましょう。
このほか、みなさんが栽培した農作物では、病害虫発生に対する防除対応、被害状況はいかがだったでしょうか。今年の状況をしっかりと振り返り、来年の防除計画の作成に生かしましょう。