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今日は、たらのめの促成までの管理について紹介します。
まずは、穂木の切断ですが、1芽単位に、芽の上を水平に切断します。この切った枝を駒木と呼びます。なお、切断作業中は安全に十分配慮しましょう。
次に、樹液の除去です。切った駒木をすぐに水に浸漬すると、3~6時間後には切り口から樹液が出ます。このあと駒木を取り出し、シャワーノズルでこの樹液を十分に洗い流します。樹液が促成中のカビの原因になるので、この工程は必ず行いましょう。
次は伏せ込みです。深さ7cm程度の育苗箱に薄い板などで十字に仕切りを作り、駒木を立てて並べます。この箱を促成ベッドに入れ、清潔な水を深さ1cm程度まで入れます。
最後に促成管理です。伏せ込みを始めてから萌芽までは温度を20℃とし、その後は15℃一定で管理します。萌芽するまでは切り口の樹液をシャワー等で適宜洗い流し、促成ベッドの水も定期的に交換します。
促成たらのめは、12月~4月まで出荷できますが、例年、3月頃から需要が高まります。計画的に出荷するためには、今年の穂木数を勘案して、促成、出荷計画を立てることが重要になります。